VCファンドのストラクチャー

日本とアメリカのベンチャーキャピタルの違いの一つとして挙げられるのが、ファンド・ストラクチャーです。日本のベンチャーキャピタルの場合、実際にお金が入るファンド(組合)の上に無限責任組合員がいて、その無限責任組合員であるところの会社にベンチャーキャピタリストやスタッフが所属し、ファンドを運営しているのが通常かと思います。一方、米国の場合、ファンド(Limited Partnership)の上にGeneral Partnerがいて、そこで投資決定を行うことになっているものの、実際にベンチャーキャピタリストやスタッフが所属するのはそれとは別のマネジメント・カンパニーであることが一般的です。(なお、General Partnerのストラクチャーも、ケイマン(→米国ではないですが)では更に階層化したりします。)

米国のストラクチャーは、基本的には税務対策と個人無限責任の回避を目的としていて、複雑であってもそれなりに合理性はあるように感じますが、日本でも同じストラクチャーを採れるか、というとそう簡単ではなかったりもします。でも日本でもストラクチャーを工夫されているところはありますよね。

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